みなさんこんにちは!

本格的な暑さがやってきましたね。

今回は「誤食・異物」についてのお話です。


ワンちゃんも猫ちゃんも誤食することはあり、
「気づいたらオモチャを食べてた!」
「テーブルにあがってフライドチキンを食べちゃった!」
「目を離したらビニールやヒモを食べてた!」

などなど、みなさんも一度は経験があるのではないでしょうか。

散歩中も油断できませんね



特にワンちゃんの誤食は多く、人の食べもの、靴下、薬、おもちゃ、小石、タバコ…あらゆるものを食べてしまいます。



当院では夜間緊急対応もしておりますが、誤食で来院する子も多いです。



誤食してしまった時、病院でできることは主に以下の対応です。
「催吐処置(吐かせること)」
「内視鏡で取り出す」
「胃切開手術で取り出す」
「毒物と考えられる場合は点滴をする」
「便に一緒に出てこないか経過を見る」


●誤食した物がどういう物なのか ●誤食してどれくらい時間がたったのか 
●体調に変化はないか  

などを聞きつつ、ご家族の方と相談して治療法を決めます。


注意が必要な代表的なものは以下です。
●玉ねぎ    →中毒の危険性
●チョコレート →中毒の危険性
●紐      →消化管閉塞の危険性
●種(梅干しなど) →消化管閉塞の危険性
●鋭利なもの(串・骨) →消化管穿孔の危険性




下の写真はチキンを骨ごと食べてしまったワンちゃんで、レントゲンで噛み砕かれて鋭利になった骨がいくつも確認されました。
吐かせる処置では食道を傷つける恐れがあり、そのまま経過を見ると腸が裂かれてしまう恐れもあったため、ご相談の上で胃切開をし、骨を取り除きました。


胃切開を行うケースは限られますが、場合によってはこのように取り出すこともあります。




誤食したものの種類、量によっては命に関わることもありますので、
誤食に気づいた際は迅速に病院でご相談してくださいね。