こんにちは!


だいぶ秋も深まってきましたね。


今回は便検査についてのお話です。


猫ちゃんもワンちゃんも「下痢・軟便」を呈することは多く、下痢を主訴に来院される方も非常に多いです。


ただ、単に下痢と言っても、下痢に関係する疾患は山ほどあります。


よくないものを食べても下痢をしますし、感染症にかかっても下痢をしますし、腸の病気になっても下痢をしますし、、、


下痢だからこの病気!というわけではなく、下痢の状態をヒントに身体で何が起きているのかを考えていく感じです。


数ある疾患の中でも、今回は下痢に関連する「寄生虫」について簡単にご紹介します。


便検査では顕微鏡を使って確認していきますが、以下のように寄生虫や虫卵が見つかることもしばしばあります。







上の写真は顕微鏡を使用しないと見られませんが、これらは全て下痢に繋がってきます。見つかった場合は適切な駆虫薬を処方して改善をはかります。

以下のように目に見えるサイズのものもあります。


ウンチや肛門に付いて動いていることがあるので、見かけたら便も持参して来院されることをお勧めします。

上記のような寄生虫は特に幼若な子で感染することがあります。

命に関わることは稀ですが、重篤化する成長が阻害されますので、下痢の際は早めの受診をしましょう!