毎日暑いですね! 獣医師の池田です。

今日はワンちゃんの耳のお話です。

湿気と温度が上がってくる季節は、ワンちゃんの耳のトラブルが増えてくる時期でもあります。

ワンちゃんの外耳道は人と違ってL字型をしています(耳介の耳道入口から鼓膜まで)。

本来は自浄作用があって軽度の耳垢などは自然と耳道入口まで押し出されてくるので、入口付近を軽くお手入れするだけで大丈夫です。



しかし外耳炎などのトラブルを起こしている場合は、炎症が拡がり痒みや臭いが発生してきます。

さらに重症化すると耳道から膿が出てきたり、耳道の形が変形してしまうこともあるので早期発見と適切な治療が必要です。

炎症が中耳まで波及すると神経症状が出ることもあるので外耳炎は侮れません。

ワンちゃんに以下のような症状があれば一度受診をおすすめします

⭕️耳を痒がる・頭を振る
⭕️耳から異臭がする
⭕️耳の赤み・腫れ
⭕️耳を痛がる

外耳炎の原因は多岐に渡り、要因が複雑に絡まりあって重症化します。

また耳も皮膚の一部であるため、外耳炎を繰り返す子はアレルギー体質の可能性もあり、基礎疾患のコントロールも重要となります。

当院ではワンちゃんの外耳炎に対し以下を実施しています

🟡適切な洗浄  →外耳炎専用の液剤を使って耳道をきれいにします
🟡点耳薬    →①1日1回つけるタイプ  ②効果が1週間持続するタイプ ③効果が1ヶ月持続するタイプ
その子その子で相談しながら決めていきます
🟡内服薬    →抗菌剤、消炎剤、痒み止め などを使う場合もあります

耳に関して困っていることがあれば遠慮なくご相談くださいね!