こんにちは、院長の田中です。
今日は肛門の内側に発生した腫瘍のお話です。
この子は16歳の未去勢の子で、肛門のしこりについてセカンドオピニオンで来院されました。
もともとは肛門の内側に発生したもので、腫瘍が大きくなって外側に飛び出しました。
排便障害や出血を起こしている状態で、ご相談の上で手術をご希望されました。
術前の全身チェックをきちんと行います。
血液検査で腎機能低下が認められたものの、術前に十分な静脈点滴をすることで麻酔可能と判断しました。
以下は手術所見です。苦手な方は飛ばしてくださいね。
出血に注意しながら、腫瘍を慎重に切除していきます。
手術2日後に退院し、2週後の術部のチェックも問題ありませんでした。
排便も少しずつ改善してご家族のみなさんも一安心です。
切除した腫瘍は病理組織診断にて良性の「平滑筋腫」ということが判明し、完全切除ができたのでこれで治療終了となりました。
みなさんも「しこり」や「腫瘍」に関して困っていることがあれば遠慮なくご相談くださいね!